ゴルフスイングのミスを解消!

早期上体リフトを直す「回旋付きブルガリアンスプリットスクワット」
ゴルフスイングでよくあるミスの一つに、インパクト前に上半身が起き上がってしまう「早期上体リフト」があります。これはスイング軸がブレてしまう原因となり、方向性や飛距離にも悪影響を及ぼします。そこで今回は、股関節と胸椎の回旋動作を取り入れ、足部・体幹部・首を安定させたまま行う、ゴルフスイングに似たエクササイズをご紹介します。
なぜ「早期上体リフト」が起きるのか?
- 下半身・体幹の筋力不足
スイング中に身体を支える筋力が不足していると、前傾姿勢をキープできずに上体が起き上がりやすくなります。 - バランスの乱れ
体重移動がスムーズにいかない、左右差がある、軸がブレるなどの要因で、インパクト前に身体が伸び上がってしまいます。 - 柔軟性や可動域の問題
股関節や胸椎の可動域が狭いと、スイング時に必要な回旋動作が十分に行えず、代償動作として上体が浮き上がることも。
このエクササイズの特徴
- 股関節と胸椎の回旋動作を取り入れる
スイング時に必要な回転力を養い、早期上体リフトを防ぎます。 - 足部・体幹部・首を安定させる
下半身と体幹をしっかり固定することで、ゴルフスイングに近いフォームを再現。首や肩に余計な力が入らないよう、安定した姿勢を保ちます。 - スイング動作に似せたエクササイズ
実際のショットに直結する動きを取り入れるため、練習場でのスイングだけでは得られない身体の使い方を習得できます。
エクササイズのやり方
1. スタートポジション
- ベンチや台などに後ろ足を乗せ、前足をやや前方に置きます。
- 足幅は肩幅程度を目安に、バランスが取りやすい位置を探りましょう。
- 上半身は軽く前傾し、背筋を伸ばします。首や肩に余計な力が入らないよう注意します。
2. 動作
- 膝を曲げて下がる
前脚に体重を乗せつつ、ゆっくりと体を下げます。後ろ脚はバランス補助程度に。 - 股関節と胸椎の回旋
上半身を軽く回旋させるように動かし、ゴルフスイング時の体のひねりを再現します。 - 体を起こす
前脚のかかとで床を押し込むようにしながら、元の位置に戻ります。このときも上半身の前傾姿勢と回旋を意識し、足部・体幹部・首は安定したままキープします。
3. 意識するポイント
- 体幹の安定:お腹と背中にしっかり力を入れ、腰が反ったり丸まったりしないように。
- 足部の安定:前脚の足裏全体でしっかり床を捉えるイメージを持つ。
- 首まわりのリラックス:肩をすくめないようにし、首の力は抜いて自然に保つ。
- 呼吸:下がるときに息を吸い、上がるときに吐くとスムーズに動作ができます。
ゴルフスイングへの効果
- 早期上体リフトの防止
下半身と体幹が安定することで、スイング中に前傾姿勢を維持しやすくなり、上体が早期に起き上がるのを防ぎます。 - 回転力・パワーの向上
股関節と胸椎の回旋を意識して行うため、実際のスイングに必要な回転力が高まります。バランスよく地面を押し込む力を養うことで、飛距離アップにも期待が持てます。 - 身体の左右差・バランス改善
片脚ずつ行うことで、左右の筋力バランスの差を把握しやすく、弱い側を重点的に鍛えることができます。 - ケガの予防
正しいフォームで行うことで、膝や腰への負担を減らし、ゴルフによる慢性的な腰痛や膝痛の予防にもつながります。
まとめ
ゴルフスイングの「早期上体リフト」は、下半身や体幹の筋力不足、バランスの乱れ、回旋可動域の不足などが原因で起こりがちです。今回ご紹介した回旋を取り入れたブルガリアンスプリットスクワットは、足部・体幹部・首を安定させた状態で股関節と胸椎をしっかり回旋させるため、スイング動作に近い形でトレーニングできます。
フォームを意識しながら継続して行うことで、スイング時の安定感が増し、ミスショットの減少や飛距離アップが期待できます。ぜひゴルフの練習に加えて、このエクササイズを取り入れてみてください。